映ろうときを五感で感じながら、
毎日の小さな出来事を積みかさね、日々を豊かに暮らす。
小さく建てて、豊かに暮らす。
家は、数人で暮らしても窮屈ではなくひとりになっても寂しくない。
ときの家は、そんなちょうどいい小さな家。
ふつうは、小さい家を設計するとただの狭い家になってしまいます。
まずは一旦、常識を捨てたほうが良いでしょう。
ずっと昔から変わらない価値を大切にしながらも、いまの暮らしに無理なく適応する家を考えていきたいと思っています。
これからは、外部も含めて心地よい居場所でおおらかに、豊かに暮らすことを考える時代です。
気取らず、毎日の小さな出来事を少しずつ重ねながら、月日が経つほど、さらにしっくり馴染む。
そんな小さな家が完成しました。
「切妻屋根」
シンプルなデザインの切妻屋根は、建物の高さを低く抑え安定した外観となり、
最も周りの景観にも馴染みやすいのが特徴です。
また、南北に軒をつくり、
さらに南の軒を深くすることで、季節ごとの光や雨を調整します。
「畳間リビング」
畳とソファー。
和洋折衷の雰囲気が、くつろげる空間として、家族の居場所を作ります。
ソファーに座って、庭を眺めたり、寝転がったり。
畳間で心地よく、ゆったりとした時間を過ごせます。
「深い軒と縁側」
夏は日差しを抑え、冬はしっかりと自然光を取り込める深い軒を。
ここにある縁側は、家族の会話も弾む、ほっと一息させてくれる、くつろぎの場所になります。
障子から降り注ぐ、穏やかな光。
四季折々の季節を感じながら、光のグラデーションを楽しむ。
質感豊かな壁面も光の移ろいで表情豊かに。
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快適に心地よく暮らす極意。
窮屈さを感じさせず、家族が一緒に過ごせる空間。
この空間にそれぞれが、それぞれの居場所を見つけ、同じ時を過ごす。
家族の暮らしは時間の経過とともに変化します。子供が大きくなった時、歳をとったとき。
現実を丁寧に調整して、住まい方の変化も楽しみに変える。
ここには、小さな家の素敵な暮らしがずっと存在し続けています。
簡素な中にある、美意識や豊かさをカタチにする建築。