2018.02.02

story1.設計チームがつくった住宅ブランド、BATON HOUSE。


BATON HOUSEは、フクヤ建設の設計チームBATON DESIGN WORKSがご提案する、セミオーダータイプの木造住宅ブランドです。
これから、数回に分けて、設計やインテリアデザインへの思いを、設計士へのインタビュー形式で皆さまにお伝えしていきます。

—BATON HOUSE展示場は、これまでの展示場とどこが違うのですか?

内田 これまで弊社の住宅展示場は、営業主体で企画から運営までしてきました。このスタイルは、工務店としては一般的ですよね。バリエーションを求め、外部のデザイナーも起用するスタイルです。

でも、このBATON HOUSE展示場は、社内の設計士チームBATON DESIGN WORKSが主体になって、企画から設計、内装や家具選びも手掛けています。
これは初めてのチャレンジで、私たちにとっても大きな決断でした。
展示場にも私たち設計士だけが常駐することで、デザイン性を求めるお客さまと気軽にお話しできるような場とするための、初めての試みです。

片岡 今までの営業主体の形も、設計主体の形も、両方あったほうが、より、お客さまのニーズに応えられるという考え方です。今回、BATON HOUSEという新しいコンセプトをつくり、展示場まで造ったのは、マーケティング優先の家づくりから少し離れて、設計士の思いや技術と、お客さまの思いをつないでいくために、まずは目に見える実際の形をご提案しようということで。
「こんなお家をおすすめします」という設計側の思いが詰まった家になりました。

内田 ほんとうに、どこを見ても詰まっています(笑)。初めてのことで、いろいろなハードルがありましたし、これからも進化していくのですが、すべてを手掛け、自分たちで選んだことも、貴重な経験でした。

—BATON DESIGN WORKSには、どんなメンバーがいるのですか?


BATON DESIGN WORKS 左:内田 右:片岡

内田 私のように新卒入社の設計士もいれば、他社での経験を持つ設計士もいます。このチームができた背景には、住宅を建てるという仕事を通じて、だんだん、社内の設計士たちの価値観や嗜好が、共通の方向へまとまってきた実感があったことが大きいです。設計士やデザイナーそれぞれの好みがバラバラでは、方向性のあるブランドは難しいですから。
そのなかで、「好きな方向」を目指してお客さまにご提案していこう、むしろ積極的にご提案していきたいという、家づくりのプロとしての哲学のようなものが、固まっていったんです。
BATON DESIGN WORKSには現在、6名の設計士がいて、なんと、4名までが女性です。
あ、社長(男性)もオブザーバーとして加わっていまして、設計士です(笑)

――なるほど、女性が多いチームなんですね。そうなると、家づくりに変化が起きるのでは。

片岡 お客さまとの共感が増えて、統一感が出ていくのではないでしょうか。「これ、いいですよね」という、喜び合えるポイントが。特に女性にとって、感性や好きなものが一致しているのはうれしいことです。

—BATON HOUSEのコンセプトは?

片岡 皆で話し合ってネーミングも決めました。バトンは、人から人へ手渡すもの。親から子、子から孫へと。住宅建築なら、設計者から施主さまへ手渡し、家族が時間をつないでいく温かいお家です。
先ほど出ましたが、私たち設計士チームは、一棟一棟、ご家族の皆さまと共感する喜びを重ねながら建てる家を目指しています。そうして建てられた家は、心から満足のゆく空間となるはずです。
BATON HOUSEはセミオーダータイプで、敷地や間取りなどの多様な条件に応じて、32通りのタイプをご用意しています。加えて、ルーム・プロジェクトや庭づくりなど、家としての完成度を高める大切なアドバイスもさせていただきます。


敷地や間取りなどの多様な条件に応じて、32通りのタイプが用意されている

内田 BATON HOUSEは、私たちが心から「好き」なものを集めた、ベーシックでシンプルなデザインの木造住宅です。お家にいる時間も大事にできる、暮らす時間の豊かさが感じられる住まいを、お客さまに手渡したいと願っています。
今は長期優良住宅などもありますが、住宅を長く使っていただくためには、素材からきちっと検討して使うことが大切です。経年変化で、ただ朽ちて汚くなっていくなら、構造が大丈夫であっても、いったん壊さなければいけなくなります。子どもの世代が思い出を受け継いでいけませんよね。
そんなの悲しいじゃないですか。時間がたって味が出て、雰囲気がよくなって、長く長く受け継いでもらえるような家を、お造りしたいです。


全体のプロポーションも細部も、シンプルでありながら、ああ、これがBATON HOUSEなのだと感じるトーンが、そこにはあります。

片岡 お客さまに「おまかせします」と言われてお任せいただくと、責任感もやりがいも深まります。どのお仕事でもそうだと思うんですけど、家づくりも同じですね。
私たちは、初回のお出しするプランに、かなり時間をかけて社内で検討します。そこに賭ける思いは妥協なく、徹底して取り組みます。そのプランからほとんど変わらず完成するのが理想ですし、完成度そのものが上がります。

――「ものづくり」としての、造っていく筋がしっかりしているんですね。
ありがとうございました。次回は、皆さんの思いが、どんな形になっているのかを具体的に見ていきたいと思います。

つづく


BATON HOUSEの展示場には、いつも、私たち設計士がいます。
BATON HOUSE
高知市介良乙3030-4
営業時間 10:00〜17:00
定休日 毎週水曜日

-フクヤ建設では、新卒・既卒問わず、一緒に働く仲間を募集しています。まずはお気軽にお問合わせください。-