2018.02.23

story3.BATON HOUSEの、ルームプロジェクトと収納力。

――だんだん、家のなかの具体的なところへお話しが進んできました。
BATON HOUSEの間取りなどは、どんな特徴があるのでしょう。

内田 BATON HOUSEでは、設計と並行して、暮らし方をご提案する「ルームプロジェクト」を進めます。
ほんとうに必要なお部屋と役割、ほんとうに必要な広さを決めていくのです。そして、そこに最適な素材や色を選びます。
お客さまと、空間をどんな風に使うのかを一緒に考え、収納からインテリアや照明まで含めた家づくりをご提案することで、お家の空気が、感動的なほど、すっきりと整ってくるのです。



BATON HOUSEの間取り。

――女性の設計士やデザイナーが多いということで、収納への考え方が気になります。

片岡 この展示場でも、お部屋の使いやすい広さや収納、などを具体的に計測して考えました。
やってみて収穫が多かったルームプロジェクトは、収納です。
打ち合わせで一番出てくるご要望が収納のこと、特に1階の収納が求められます。和室があってLDK、水回り、キッチンとなると1階に収納が取れません。思い切って和室を2階へ上げて、フリーなオープンスペースを畳にしました。その分、収納を1階に集めることができたんです。

BATON DESIGN WORKSは女性設計士が多いチームなので、例えば、収納棚は、買い物をしている主婦のものさしで、日用品のストック量まで考えながら、使いやすいスペースを確保しています。
今までなら、トイレはこの大きさ、収納はこのサイズというルールを当てはめて設計してきたんですが、それを、原点に戻って割り出していったんです。



抜群の収納力。すっきりとした空間を保てる。

内田 適正な空間の使い方は、ルームプロジェクトから始まります。
間取りでいうと、子ども室や寝室は広いに超したことはないけれど、私たちがルームプロジェクトを進めるなかで、
子ども部屋は勉強と寝る場所、ふだんはリビングにいるなら4.5畳でいいのではと。6畳なら広すぎるという結果も出てきます。

施主さまが50年この家で暮らすなら、子ども室を子どもさんが使うのは10年ほど。
それも考えて間仕切りをして使えるようにご提案したりします。

他にもベッドサイドには、携帯電話の充電用に小さな棚が必要だとか。
いつも寝る前に本を読む習慣があるから、サイドテーブルと照明をとか。
キッチンは、家事動線を回れるようにするのが理想的で、その中間に収納がたっぷりあるといいですよね。
収納を軸とした動線は使いやすいです。

――お部屋に関する関心事が、ひっくるめてご提案いただけるということですか。

内田 そうですね、暮らし方のご提案でもあります。休みの日の過ごし方をどうするかといったことも含めて。
生活にプラスするゆとりの部分を大事にして、どうすれば快適に過ごしていただけるかをご提案します。

外とをつなぐ、縁側風のゆとりスペースもそこからの発想です。塀の高さにしても、ルームプロジェクトの守備範囲。展示場は道路に面した立地を考え、家の中で座って目隠しになるように高めで設定しました。これなら、カーテンもあまり閉めずに暮らせるでしょう。


プライベートな庭。太陽の下で色んなことが出来る。想像が膨む家族だけの特別な空間。

――お話ありがとうございました。それにしても、収納力すごいですね。
これはぜひ実際に見ていただきたいものです。
次回は、素材選びや家具のことなどをお聞きします。

(つづく)


BATON HOUSEの展示場には、いつも、私たち設計士がいます。
BATON HOUSE
高知市介良乙3030-4
営業時間 10:00〜17:00
定休日 毎週水曜日

-フクヤ建設では、新卒・既卒問わず、一緒に働く仲間を募集しています。まずはお気軽にお問合わせください。-